【2023年10月22日～26日】🥐国際製パン見本市『Ibaカップ』🥨

こんにちは🥐
日本代表＆ドイツチームの応援に10月24日(火)にメッセ会場に行ってきました♬

平日に行ったので来場者はそれほど多くはなく、色んなブースを快適に見て回ることができました☆彡

前回は書かなかったIbaカップについて、興味深かった企業の出展品、パン職人の世界大会などを今回は書いていきます✐

　Ibaカップは世界各国の企業の情報交換の場

Ibaカップは1949年に【高い専門分野のレベルを持つ企業による、幅広い世界的な情報交換の場】として、ドイツ製パン工業中央連盟がスタートさせました。トピックスは、この情報交換の場で企業達が未来につながる創造を獲得し、各企業の商品の更なる発展・現在のトレンドを深掘りしていくことです。

対象はパン職人やケーキ職人、サンドイッチなどの軽食を販売・製造する方々。また、食品の大量生産のための企業の大型機械の見本展示もされています。

世界各国からの出店業者が自慢の原材料、包材、売り場の設計の提案、製造についてのアイデアなどを直接目で見ることができ、試食の機会を得て、お互いに情報交換できるのです。

こうして世界各国からのアイデアなどを会場内でお披露目することにより、出店業者ならびに来場した各業者の更なる発展へのヒントとしてつなげていきます。

また、ベーカリーやパティシエの世界大会を開催することにより、職人のモチベーション・インスピレーションが刺激されます。

そして今年は【デジタル化】もテーマのひとつ。

近年のドイツでは、コロナウイルスの影響でなるべく人との接触を避ける会計方法が目立ち、スーパーや飲食店での人手不足も問題になっています。

こういったことを解消するためにカードで支払う機器や、ファーストフード店などで顧客が自分で直接メニューをタップして注文するタッチパネルの展示、スナック菓子などの大量生産の過程で包装までの機械の完全オート化の提案に力が入っていました。

　2023年度のIbaカップ出展企業

今年度の出展企業者数は1073社に及び、会場数はなんと10ホール。

10つの会場に、食のトレンド・職人の技術・健康・後世に残る地球環境を考慮した製造方法・デジタル化・品質管理と6つのテーマに振り分けられています。

開催中の5日間は、毎日デモンストレーションが開催されるので、自分が興味のあるフォーラムに合わせて訪れることができます。

　日本の出展企業は４社(？)

(株)パッケージ中澤
(株)フジキカイ
協同組合日本製パン製菓機械工業会 / MOBAC
レオン自動機株式会社 / Rheon

‥Ibaカップのサイト内で検索したところ、日本の企業は4店舗。ちょっと信ぴょう性に欠けるので、もしかしたら前回のようにもう少し多くの企業が出店していたかもしれません👀

　1. 前回に引き続き、包装業の (株)パッケージ中澤さんをお見掛けしました。

ドイツでは環境問題の改善・コスト削減として、個包装を減らす動きが見られます。

焼き菓子などの大きさも異なるため、日本サイズの小さい包材を提供しているパッケージはここではちょっと手に取ってもらうのは難しいかもしれません‥💦

過剰包装は、逆に嫌がられます😥

そもそもドイツでは、お歳暮や進物を贈る習慣がないのでベーカリーやパティスリーで日本のご贈答用のキレイに個包装されたものはあまり見かけないですね。

個人的には、ヨーロッパでも華やかで飾り気のあるものを好むフランスなら中澤さんもより活躍できると思いました💡

可愛いパッケージ商品

　2. 自動包装機のデモンストレーションを行っていた、(株)フジキカイさん。

(株)フジキカイ

　3．残念ながら協同組合日本製パン製菓機械工業会 / MOBACのブーズは行っていないので、次回はのぞいてみたいです！

　4.　「ものすごい人だかりだな～」と思い周りをぐるぐるしていたら、見覚えのある日本語表記のお菓子のパッケージが😃 日本語も聞こえてきたと思ったら、レオン自動機株式会社 / Rheon さん。前回同様に本当にひと際にぎわっていました！

世界も注目の技術を誇る、レオン自動機株式会社

《出店企業のホームページ一覧》

　(株)パッケージ中澤　https://www.p-nakazawa.com/

　(株)フジキカイ　https://www.fujikikai-inc.co.jp/　

　協同組合日本製パン製菓機械工業会 / MOBAC https://www.jbcm.or.jp/

　リオン自動機株式会社 / Rheon　https://www.rheon.com/

　～その他の国の出展企業～

　アメリカに本社を置く『Primera Technology, inc』

会場内をやみくもに歩いていたら、すごくかわいいプリントクッキーが🍪✨

この食用プリンターでは、パソコンと連帯させてクッキーだけでなくドーナツやマカロンにもプリントができるのだそうです♬

家庭用プリンターのように小型なので、置く場所を取らずにひたすらかわいいクッキーをプリントできます🎠

　ドイツ企業より冷凍パンの『Wolf Butter Back (ヴォルフブッターバック)』

目を引く色とりどりのバンズがきれいに展示されていて、思わずお腹が空いてきます🍔

ここは、解凍してすぐにお店に提供できる冷凍食品を扱う会社でした。
ラインナップは、ドーナツなどの揚げ物・菓子パン類・サンドイッチ用のパン類など、小型のものを展示していました。

　ミックス粉を提供するドイツ企業の『Martin Braun KG (マーティンブラウン)』

これまた見入ってしますう、カラフルな菓子パン達が❕❕✨
本当に美味しそうですねー♬
こちらはホットケーキミックスのような、いわゆるミックス粉の販売会社。一貫して仕上げられるように、チョコレートクリームやナッツなどのトッピングも提供していました🍫

　ポーランドよりエコなパン保存袋『Slowroom (スロールーム)』

袋の表面には、シンプルにドイツ語でも「パン」を印字されていて味がありますね(笑)
ビニール袋を使用せずに、ハード系のパンが保存できるのでとってもエコロジー🌎

何度も洗って使用できるので、衛生面でも安心です☆彡

前回のIbaに出店していた時には、バゲット用の保存袋はなかった気がします🥖

　その他に、企業用洗浄機・大型＆小型シリコンカップ・ミキサーなどなど‥

ちなみに‥👀

　🥨ドイツならではのブレッツェル＆シュトレン・コンフェクトの講座も！🎄

会場内で、なんとドイツのあの名物を自分で焼くことができるなんて！
穴の開いたハートの形に似ていて、褐色で塩気のあるパン『ブレッツェル』とクリスマス菓子『シュトレン・コンフェクト ※シュトレンを一口サイズに焼き上げたもの』の２つの講座が用意されています。

今年の参加費用は95€で、所要時間は2時間30分程でした。

外国からの訪問者にも嬉しい英語とドイツ語で説明されるので、スケジュールをチェックして興味のある方が次回参加してもおもしろいと思います♬

　🍺終わったはずのオクトーバーフェストが⁉

ちゃっかりドイツの代名詞『オクトーバーフェスト』を会場内に持ち込んだIbaカップ(笑)

テーブル席は多くもうけられていて、本場のソーセージを焼き立てで味わいながら足を延ばせます🍖

いつもIbaカップ開催の時期にはビールの祭典・オクトーバーフェストは終わっているので、これを機に昼間から飲むのもいいかもしれないですね🍺 乾杯、プロ―スト🍻❕❕

　✨🥐🥖🍞ベーカリー部門の世界大会🍞🥖🥐✨

　🏆結果発表🎉

中国（Lin Yeqiang, Feng Yingjie）
韓国（Hwang Seokyong, Han Seokwang）
ドイツ（Nicole Mittmann, Patrick Mittmann）
日本

今回のテーマは『アニマルワールド』🐎🐘🦒🐶😸

計12か国の代表たちが、3日間にわたりそれぞれのプロの技を披露し、盛り上がりを見せてくれました。

日本からは、このお二方が代表として出場☆彡

栗原淳平さん（茨城県パン工房ぐるぐる）

松山美月さん　(東京都ラ・タヴォラ・ディ・オーヴェルニュ)

他国が飾りパン作りにシリコン型で仕上げたのに対し、段ボールから手作業で型を作り上げたそうです。当日は約7時間半が製造時間、30分が飾りパンの組み立てと計8時間の戦い。パンの味も、もちろん採点されます。

2人のパンへの情熱を、ガラス越しに感じました🔥✨

粉の状態を左右する湿度感も釜の勝手も異なるドイツで、とても苦労されたことだと思います‥💦

しかし、仕上げられた作品は多くの観客を圧倒するものでした❕
クジラのラインの湾曲がとても精巧に出来ていて、美しくリアルな完成度🐋

おふたりともお疲れ様でした♬

🍞その他の国の作品🍞

　1位に輝いた中国の作品

2位の韓国の作品

3位のドイツの作品

　－次回のIBAカップ開催地は【デュッセルドルフ】－

ふと、ホームページを見てみたらすでに次回開催の予告が🍞
詳細はさすがに決まっていないようですが、場所はドイツ国内でも日本企業が多く存在するデュッセルドルフにて開催。

・開催期間 2025年5月18日～22日
・IBAカップ公式ホームページ《 https://universe.iba-tradefair.com/de 》

フランスにも『クープ・ド・モンド』という名で、見本市があります🥐🥖私は一度、コロナ前にベーカリー部門の大会を拝見したく開催地であったパリを訪れました。が、ドイツのIbaカップをかなりコンパクトにした印象でした。

「ドイツの見本市はかなり規模が大きく、本当に国際的だったんだ！」と、改めてこの見本市の大きさに驚いたのを覚えています😊

次回の開催も楽しみですね🍞🥐🥖💗

🥐パンと滞在国ドイツにまつわるブログ🍻

～ドイツ＆日本で食べたものの記録簿✐～